2010.02.14 Sunday
加計呂麻島チップ工場問題 「総有」という考え方
すでにあちこちのブログで取り上げられていますが、加計呂麻島でチップ工場建設問題が出ています。
何が問題なのかというと
・加計呂麻島の人たちに説明なく建設が始められようとしている(一応、説明会が開かれたので「いた」かもしれませんが、計画が一時停止しているわけではないので「いる」という現在進行形です)
・島の約半分、47%を伐採する計画
・水、生態系への影響をきちんと検証していない
などなど。
奄美・加計呂麻何でもありブログ「チップ工場」のカテゴリで、説明会の様子をテープ起こししてくれています(何でもあり姉さんの労作。会社の姿勢もわかりますから、ぜひ目を通してください)。
savekakeroma@ウィキにも、関連ブログや最新情報が出ています。
島の森は、町有林、私有林が入り交じっていて、権利関係が複雑なようです。
町有林、町=公共の所有(共有)と、個人=私の所有(私有)。
伝聞ではあるのですが、所有について、これまでの共有か私有かという二元論ではなく、「総有」という概念があるそうです(内山節「創造的である」ということ〈下〉地域の作法から (人間選書))。
私有物ではあるけれど、村の人たちの共有の網がかかっているものには「総有的性格」がある。
加計呂麻島はにほんの里100選にも選ばれ、島の景観は瀬戸内町の観光資源としても重要な財産であるわけで、そういう点から見ると、島の森っていうのは、権利的には私有財産であっても総有的性格がある、といえるのではないでしょうか。
上記の本では、「新しい総有関係やそれを可能にする共同行動のあり方を考え出すことが現下の課題」としているそうですが、まさに加計呂麻はいま、その課題に直面しているわけです。
模索する時間的猶予はほとんどないという厳しい状況ではあるけれど、会社も町も島の人たちも、この大事な局面を、ほんとに大事に考えてほしいと願っています。
そして直接の当事者ではなくても、この島を愛する私たちにだって、離れていてもできることがあるはずです。一度でもこの島を訪れたり、写真で見たりして、島の風景を「美しい」と感じたことがあるなら、その人も「総有」の輪に連なっている、という解釈だって成り立つはずだから。
何が問題なのかというと
・加計呂麻島の人たちに説明なく建設が始められようとしている(一応、説明会が開かれたので「いた」かもしれませんが、計画が一時停止しているわけではないので「いる」という現在進行形です)
・島の約半分、47%を伐採する計画
・水、生態系への影響をきちんと検証していない
などなど。
奄美・加計呂麻何でもありブログ「チップ工場」のカテゴリで、説明会の様子をテープ起こししてくれています(何でもあり姉さんの労作。会社の姿勢もわかりますから、ぜひ目を通してください)。
savekakeroma@ウィキにも、関連ブログや最新情報が出ています。
島の森は、町有林、私有林が入り交じっていて、権利関係が複雑なようです。
町有林、町=公共の所有(共有)と、個人=私の所有(私有)。
伝聞ではあるのですが、所有について、これまでの共有か私有かという二元論ではなく、「総有」という概念があるそうです(内山節「創造的である」ということ〈下〉地域の作法から (人間選書))。
私有物ではあるけれど、村の人たちの共有の網がかかっているものには「総有的性格」がある。
加計呂麻島はにほんの里100選にも選ばれ、島の景観は瀬戸内町の観光資源としても重要な財産であるわけで、そういう点から見ると、島の森っていうのは、権利的には私有財産であっても総有的性格がある、といえるのではないでしょうか。
上記の本では、「新しい総有関係やそれを可能にする共同行動のあり方を考え出すことが現下の課題」としているそうですが、まさに加計呂麻はいま、その課題に直面しているわけです。
模索する時間的猶予はほとんどないという厳しい状況ではあるけれど、会社も町も島の人たちも、この大事な局面を、ほんとに大事に考えてほしいと願っています。
そして直接の当事者ではなくても、この島を愛する私たちにだって、離れていてもできることがあるはずです。一度でもこの島を訪れたり、写真で見たりして、島の風景を「美しい」と感じたことがあるなら、その人も「総有」の輪に連なっている、という解釈だって成り立つはずだから。