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奄美の島々の楽しみ方
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重なり合う島影:奄美レポートしょの2っ
奄美レポート、第2弾は大島海峡の島影です。

最終日の25日、小雨まじりのなか、加計呂麻島の瀬相からフェリーに乗りました。フェリーは20分足らずで大島海峡を渡ります。


ここら辺、大島海峡の中ほどにさしかかったところで、ぐるりと300度ほどを撮った写真をつなげてみました。横スクロールしながらどぞ(^^;;
周辺も含めた図はこちら(地図はいずれも奄美探検地図の白地図を元にしています。青線が航路、黄色が視野角)。

正直、どれがどこだか船上でsarahさんに説明してもらったときは、「え? 全部カケロマじゃん。どうなってんの」と思いました。入り江を出きってなかったんですね(それがピンと来ないところが引きこもりの方向オンチですねー)。

でも、海峡を渡りきるまでおよそこんな調子。四方を島に囲まれて進むんです。なんというか「大島海峡って、『海峡』はどこにあるのよ!」って感じです。外海につながっている感じがしない。

大島海峡のようすを「ダム湖のようだ」と表現したお客さんがいたという話を、本書で水間さんが紹介しています(「奄美の植物」の項)。
ほえーと、島を眺めていたらsarahさんがそれを思い出させてくれました。なるほどダム湖。
それにしても複雑な海岸線。島影と山の影が陰影豊かに折り重なります。
船から臨む大島海峡
(大島海峡を加計呂麻に向かう船から。07/02/24)

こちらの写真の方が天気がよいので、島影が折り重なるようすはよくわかりますね。

第1弾で紹介した写真の場所(安脚場? sarahさんは嘉鉄から名瀬に戻る途中じゃないかと言っとったが、ち、ちがうもん、少なくとも加計呂麻島からだもん。安脚場じゃないとすると……てらもとさーん、どこでしょう)では正面に島影山影が重なる海峡を見て、その綾なす景色に、実に満たされた気持ちになりました。
遠くの島影は淡く、手前は濃く、幾重にも幾重にも島影が重なっています。細長い写真ではちょっとわかりにくいのですが、海岸線が複雑なうえに入り江が深いから船からだと、まさに「四方が島影」です。それが、岬の高いところから海峡を臨むと、ぐっと遠くまで見渡せます。海峡での景色よりも、さらに陰影に富んだ、どこまでも続く島影を楽しめます。

ふりかえると背後にはなにもない太平洋の広大な海原と水平線。こっち側は写真に撮ってませんが、ほんっとに海原のほかにはなにもない。
案内してくれた寺本さんによると、海のない地方から来た人なんかだと、この大平洋側を見ると、深呼吸して「ああ、せいせいする」と喜ぶところだそうです。しかし、島影に心奪われていたぼくには、実はこれは怖い景色でした。「あの水平線の向こうは滝になっていて、世界はそこで終ってます」と言われたら信じましたよ、きっと。引きこもりだからかもしれないけど(^^;;

奄美大島でも加計呂麻島でも、この大島海峡でも、その風景に「原日本」とでもいうような感じを何度も受けました。
古く、奈良時代などの歌人が「大和は国のまほろば」なんて詠んだのは、近畿などの山並みのはずなんですが、おかしなことに、そういう「いにしえの日本」って、実はこんなだったんじゃないか、なんてことを何度も考えてしまいました。奄美大島の南部へ向かうときも、そして、この海峡でも(しかし、ぼくはそういう「大和(やまと)の景色」を実際に体験したことはないんですよ。話半分に聞いといてくださいね)。

ちなみに奄美大島と加計呂麻島の最も近接した部分は、1.5kmほどしかないのだと寺本さんに教わりました。ものすごく近いんですね。

大島海峡(嘉鉄)
(雨の嘉鉄。目の前の薄い島影が加計呂麻島。07/02/25)

えー、これはさっきsarahさんが言ってた嘉鉄から海峡を見た写真。雨にけぶるって感じです。
こんときは「海辺のさんぽ社」の柳澤さん(本書ではシーカヤックの項を書いていただいてます)に促されて車を降り、ぶらっと浜に下りてガジュマルの大木の下で雨宿りしながらお話ししました。そのときに撮ったんです。なんか、そのシチュエーションがもう、ええでしょ。

ここで柳澤さんに、嘉鉄のあたりから加計呂麻島へは、シーカヤックでも30分ほどで渡れるんだと教わりました(初心者さんでも教わった通りに漕げれば、30分ほど自転車に乗ったぐらいの「気持ちよい運動」だそうです。だからと言って、いきなり一人で挑戦しないでくださいよ。海峡ってことは海流があるわけで、ガイドさん抜きだと危ないかも)。
近いんですよねー。だからこそ、あの折り重なる島影、山の影が楽しめるのだとも思いました。行ったことはなくって言うのだが、きっと、東北のリアス式海岸で絶景として有名なところ、ええと、例えば芭蕉で有名な松島の辺りとかかな、あるいは瀬戸内海の島々がたーくさんあるところとか、そういうところに匹敵する景観なのではないか。
誰かそうーゆーところに行ったことがある人、どう思いますか。

でも、本書中にもあるように、大島の名瀬よりも南部の人は、加計呂麻島に渡ったことがない人が多いらしい(特に用がないから)。ということは、あの景色を知らない島の人も少なくないのかもしれない。ううむ、もったいない。

[加計呂麻島][奄美大島]
| 0702奄美行 | 02:33 | comments(2) | trackbacks(0) |
コメント
「原日本」ですか、、、
有名な話ですが、島尾敏雄さんが特攻隊の隊長として加計呂麻島に来たときに持ってきた本が「古事記」で、「古事記」の世界がそのまま目の前にあるような感覚を受けたそうですよ。
| mizuma | 2007/03/05 5:25 PM |
mizumaさん、どもども、その話は知りませんでしたが、
>「古事記」の世界がそのまま目の前にあるような感覚
これはかなり近い感じです!
昨夜、sarahさん、shuちゃんと明け方近くまで黒糖焼酎を飲みながらあれこれとしゃべっていたのですが(sarahさん、毎度お世話になりました! m(_ _)m)、そこでも同じような話をしていました。なぜか大和政権成立前後の日本のイメージだとか、まったく根拠なく「邪馬台国=アマミ説」などという妄想とか。sarahさんは、お伊勢参りをしたときに、伊勢神宮がなんだか奄美に似ているような気がしたそうな。
なんでなんだろうなあ。
| kamezo | 2007/03/06 2:35 PM |
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