<< September 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
 カテゴリ別
 過去の記事
 投稿者一覧
リンク用バナー
奄美の島々の楽しみ方
shimajima.aman-yu.com
お勧め・関連書籍


RSS
<< 奄美群島の多様性を描く一つのひな壇に | main | 青パパイヤのおいしい食べ方は? >>
沖永良部の風
沖永良部島で芭蕉布を織っている長谷川さんの作品展が開かれているという。
http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=3263

本書、大扉右上の写真は、長谷川さんが芭蕉府を織る手。

hasegawa_1

長谷川さんを訪ねたのは2004年1月。
実は沖永良部で芭蕉布を織っている人がいるとは知らなかったのだけど、私の沖永良部初滞在の相手をしてくれた人が連れて行ってくれた。

長谷川さんは、沖縄、大宜味村に通って平良敏子さんのもとで芭蕉布の作り方を習ったという。

その数日前、私は大宜味村の芭蕉布会館を見学させてもらっていた。実は旅行ガイドブックの取材申込をしたのだけれど、「ここは後継者の育成や芭蕉布制作の場であって、観光施設ではない」と言われていた。でも個人的な興味から、ということで見学を許可してもらった。

イトバショウから糸をとるところから製造工程のビデオを見て、その手間と時間に驚いた。昔の人たちは、どうしてこんな手間をかけられたのだろう。

芭蕉の糸は切れやすい。長谷川さんも「そう、ときどきスプレーで水をかけながら織ってるのよ」と実際に織るところを見せてくれた。

hasegawa_2
写真手前がそのスプレー。芭蕉布はきらきら輝いている。


私には「とんでもない」と思えるほどの手間と時間をかけてつくられる芭蕉布。長谷川さんは「たいへんなのよ」と言いながら、そのたいへんさを楽しみ、慈しんでいるようだった。

芭蕉布は反物としてだけでなく、携帯ストラップ、名刺入れ、お財布、ランチョンマットなどにも。item
どれも高価だけれど、そこに至るまでの労力を考えれば決して高いものではない。少しでも手に取りやすいものに、という長谷川さんのアイデアだ。



「沖永良部はいつも風が吹いているの。芭蕉布でその風を感じてもらえたらうれしいなと思ってるのよ」

工房を後にするときの長谷川さんのことばが忘れられない。
車に乗り込んだ私たちを工房の玄関で見送ってくれる長谷川さん。ちょうどそのとき、沖永良部の風が工房ののれんをふわーっと持ち上げ、長谷川さんを包んだ光景は、写真より鮮明に私の記憶に焼き付いたのだった。


沖永良部芭蕉布工房「沖永良部の風」
「沖永良部島の芭蕉布」に製造工程があります。

[沖永良部島]
| シマ情報 | 19:56 | comments(1) | trackbacks(0) |
コメント
>長谷川さんは「たいへんなのよ」と言いながら、そのたいへんさを楽しみ、慈しんでいるようだった。

いいですねえ。そんな風に仕事を語れる人間になりたい。
奄美に行ってからつくづく思うのですが、島がよいのではなく(あるいは、それだけではなく)島に暮らす人たちがよいのだなあ。
島レポートの続き、わしも書かんば。
| kamezo | 2007/03/12 5:10 AM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://shimajima.aman-yu.com/trackback/150097
トラックバック