2007.10.24 Wednesday
与論島を舞台にした映画「めがね」
奄美の島々は、島ごとに空気とか、雰囲気が違うのだけど、風景はやはりどこか似ている。もちろん、山がないとか、そういう違いはあるけれど。
サトウキビ畑の中の道のシーン。一緒に見に行った娘は、小さい頃に何度か通った徳之島の家と畑の道がダブッたようだ。
赤土。風に揺れるサトウキビの葉。風の音。ソテツが並ぶ茂み。ヤギ。どこかから聞こえてくる牛の声。波の音。少しくすんだような、かすんだような空の色。それに、いいタイミングでウロウロしてる犬。
与論ならではの空気感なのだけど、加計呂麻も似ている。
この映画では、ここが与論島だということは語られない。どこかの島。観光する所なんてない島。携帯電話も通じない島に来た人は、たそがれるしかない。それができるかどうかが試される場所だ(←映画での設定です。与論島では携帯、通じますし、観光ポイントもあるし、マリンスポーツもできますので)。
もたいまさこさん扮する「さくら」さん。ほんと、こういう物腰のおばあちゃん、与論島にいました。ことに、おじぎや、ごはんをよそうときの手の動き。ひとつひとつの動作が、空気を包んでいるようにやわらかく、ふーっと円を描くように動く。加計呂麻や奄美でも、ときどきそんな何気ないしぐさがすごくきれいな人がいて、ハッとすることがある。
いつか、あんなしぐさができたらいいなぁ。
ところで、私が加計呂麻によく行くのを、「あんななにもないところに、なにしに行くの?」と不思議がる人がいて、いままでは「なにもないから、いいの」と曖昧な笑いでごまかしていた。「なにもない。その、なにがいいのか」をはっきり自分で説明できないから。だけど、少し、その答えに近づけたような気がする。
そうだ、こんどは「たそがれに」って答えてみるのも、いいかもしれない(まだ、自分のことばじゃないけどね)。
[与論島]
サトウキビ畑の中の道のシーン。一緒に見に行った娘は、小さい頃に何度か通った徳之島の家と畑の道がダブッたようだ。
赤土。風に揺れるサトウキビの葉。風の音。ソテツが並ぶ茂み。ヤギ。どこかから聞こえてくる牛の声。波の音。少しくすんだような、かすんだような空の色。それに、いいタイミングでウロウロしてる犬。
与論ならではの空気感なのだけど、加計呂麻も似ている。
この映画では、ここが与論島だということは語られない。どこかの島。観光する所なんてない島。携帯電話も通じない島に来た人は、たそがれるしかない。それができるかどうかが試される場所だ(←映画での設定です。与論島では携帯、通じますし、観光ポイントもあるし、マリンスポーツもできますので)。
もたいまさこさん扮する「さくら」さん。ほんと、こういう物腰のおばあちゃん、与論島にいました。ことに、おじぎや、ごはんをよそうときの手の動き。ひとつひとつの動作が、空気を包んでいるようにやわらかく、ふーっと円を描くように動く。加計呂麻や奄美でも、ときどきそんな何気ないしぐさがすごくきれいな人がいて、ハッとすることがある。
いつか、あんなしぐさができたらいいなぁ。
ところで、私が加計呂麻によく行くのを、「あんななにもないところに、なにしに行くの?」と不思議がる人がいて、いままでは「なにもないから、いいの」と曖昧な笑いでごまかしていた。「なにもない。その、なにがいいのか」をはっきり自分で説明できないから。だけど、少し、その答えに近づけたような気がする。
そうだ、こんどは「たそがれに」って答えてみるのも、いいかもしれない(まだ、自分のことばじゃないけどね)。
[与論島]