<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 カテゴリ別
 過去の記事
 投稿者一覧
リンク用バナー
奄美の島々の楽しみ方
shimajima.aman-yu.com
お勧め・関連書籍


RSS
<< あまみFMに山川登場 | main | 山元兄弟 in まれまれ >>
与論島を舞台にした映画「めがね」
与論島を舞台にした映画「めがね」をみた。

よくもこれだけ、島の空気感を伝えられるものだと感心した。

与論島クオリアの喜山さんが「めがねウォッチ」というカテゴリでいろいろ書いているのをみていたけど、ほんと、与論の空気を吸いたい人にはおすすめです。

奄美の島々は、島ごとに空気とか、雰囲気が違うのだけど、風景はやはりどこか似ている。もちろん、山がないとか、そういう違いはあるけれど。
サトウキビ畑の中の道のシーン。一緒に見に行った娘は、小さい頃に何度か通った徳之島の家と畑の道がダブッたようだ。

赤土。風に揺れるサトウキビの葉。風の音。ソテツが並ぶ茂み。ヤギ。どこかから聞こえてくる牛の声。波の音。少しくすんだような、かすんだような空の色。それに、いいタイミングでウロウロしてる犬。

与論ならではの空気感なのだけど、加計呂麻も似ている。

この映画では、ここが与論島だということは語られない。どこかの島。観光する所なんてない島。携帯電話も通じない島に来た人は、たそがれるしかない。それができるかどうかが試される場所だ(←映画での設定です。与論島では携帯、通じますし、観光ポイントもあるし、マリンスポーツもできますので)。

もたいまさこさん扮する「さくら」さん。ほんと、こういう物腰のおばあちゃん、与論島にいました。ことに、おじぎや、ごはんをよそうときの手の動き。ひとつひとつの動作が、空気を包んでいるようにやわらかく、ふーっと円を描くように動く。加計呂麻や奄美でも、ときどきそんな何気ないしぐさがすごくきれいな人がいて、ハッとすることがある。
いつか、あんなしぐさができたらいいなぁ。

ところで、私が加計呂麻によく行くのを、「あんななにもないところに、なにしに行くの?」と不思議がる人がいて、いままでは「なにもないから、いいの」と曖昧な笑いでごまかしていた。「なにもない。その、なにがいいのか」をはっきり自分で説明できないから。だけど、少し、その答えに近づけたような気がする。
そうだ、こんどは「たそがれに」って答えてみるのも、いいかもしれない(まだ、自分のことばじゃないけどね)。


[与論島]
| シマ情報 | 23:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック